猫の駅長「ばす」で知られる会津鉄道の芦ノ牧温泉駅(福島県会津若松市)に、見習いとして駅員猫の「らぶ」が登場した。二代目駅長をめざし、「ばす」の指導を受けながら乗客の見送りや駅内のパトロールなどを行っている。
会津生まれの子猫が見習い駅員猫に
同駅には、6年間駅長を勤めている「ばす」駅長がいる。しかし「ばす」も高齢になっており、少しでもストレスを軽減できるようにと、「ばす」によく似た二代目の猫を探していた。このほど見習い駅員猫として採用された「らぶ」は、外向きに巻いた耳が特徴のアメリカンカールの子猫。今年の4月に会津で生まれたばかりで、3カ月の雌だという。
現在「らぶ」は、駅長の「ばす」指導のもと、乗客の見送りや駅舎のパトロールなどを行い、"駅を訪れる人に癒やしを与える"という仕事に取り組んでいる。しかし、まだ仕事を始めたばかりの上、元気いっぱいの「らぶ」は、仕事に集中せずいたずらばかり。同駅は「(らぶは)まだまだ勉強することがいっぱい。ばす駅長の引退は先のようです」とコメントしている。
「らぶ」は現在、9時~16時30分まで同駅で勤務しているが、会いに訪れる際には、事前に電話で確認をした方が確実とのこと。たくさんの人に会いに来てほしいと願っているが、人懐っこく、何にでもじゃれるため「小さい子どもを持つ保護者の方は、手や目をらぶに近づけすぎないように」と注意を呼びかけている。
なお、「らぶ」もばす駅長と同様、カメラ・ビデオ・携帯電話での撮影やだっこは禁止している。フラッシュの光から目を守ることと、ストレス軽減のためだ。ペット同伴もストレスになるため、遠慮してほしいとのこと。同駅の"人間"の駅長・小林美智子さんは「乗客の皆様に愛される猫になってほしい。『ばす』駅長ともども、『らぶ』もよろしくお願いします」と結んだ。