日立ソリューションズは、ファイルサーバの運用改善からクラウド活用まで、ファイルサーバ運用に関わる課題を解決する「ファイルサーバ運用管理ソリューション」を、7月23日から提供開始すると発表した。

「ファイルサーバ運用管理ソリューション」が解決する課題

同ソリューションは、日立製作所の仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform」、日立ソリューションズのファイルサーバに関するソリューション連携で構成される。

同ソリューションでは、ファイルサーバの可視化、アクセス権管理の現場移管による業務効率化、ファイルサーバ統合による運用コスト削減、コスト効率の高いクラウド活用など、ファイルサーバ運用管理をワンストップで支援する。

同社では、同ソリューションにより、導入・管理のトータルコストを最大で約3割削減できるとしている。

構成する商品情報は次のとおり。

製品名 特長
MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション ファイルサーバを定期的にクローリングし、ファイルの利用状況を可視化。また、管理者が決めたファイル管理のルールに従い、ファイルサーバ内の不要なファイルの候補を抽出し、ユーザーに定期的に削除を促す。これにより、ファイルサーバの利用容量の削減を効率良く実現し、ファイルサーバの運用、管理の負荷を軽減する
活文 Hybrid Storage Manager 企業内のストレージから利用頻度の低いファイルを自動選別し、暗号化した後、Amazon S3に自動的に移動することで、企業内のストレージの空き容量を増やす。これにより、企業内のストレージの増設を抑え、増設に伴うアンチウイルスソフトやバックアップソフトの導入コストやメンテナンスなどのトータル運用コストの低減を実現する
活文 File Server Access Controller 企業の情報システム部門に代わり、現場のファイルサーバ利用者の中から選出した運用代行者が、Webブラウザ上でファイルサーバ内のフォルダへのアクセス権管理を行うことを可能とする。現場運用者が、ブラウザの画面上から、フォルダへのアクセス権が与えられているグループに対して職場のメンバーの追加や削除を行うと、本商品はその結果をActive Directoryとファイルサーバに適切に反映する
仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform」(日立製作所) メールや画像、映像といった非構造化データをセンターに集約し、データの一元的な管理とストレージ容量の柔軟な利用を可能とするコンテンツクラウドを実現するファイルストレージ製品である仮想ファイルプラットフォーム。大容量・高性能要件に柔軟に対応できるノード単体で提供するモデルで、接続するディスクアレイ装置のモデルや台数など構成の自由度が高く、柔軟なシステム設計が可能となる
[クラウドストレージソリューション「Cloud On-Ramp」(日立製作所) 企業などの複数拠点・部門にファイルストレージ「Hitachi Virtual File Platform」を設置し、各拠点・部門のファイルデータを、データセンター内のバックアップ/アーカイブストレージ 「Hitachi Content Platform」へ自動的に集約し、一元的な管理を実現。「管理負担の軽減」「低コスト」「容易な移行」の3点を、独自の特徴でこれらの課題を解決、災害時のBCP(事業継続計画)としても利用できる
サーバアクセスログ「ALog ConVerter」(網屋) サーバの複雑なアクセスログを解析し、ユーザーの操作履歴に変換してわかりやすく整理することで、ログ監査を行う。「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」はこのアクセスログを活用し、ユーザーからアクセスのあったファイルだけを対象にインデックス収集することで、大幅な収集時間の短縮を実現する