ドコモは2014年8月より、患者の画像データや診察結果などを複数の病院で共有できるクラウドサービスを始めると、7月6日日経新聞が報じました。

本サービスはドコモと医療システム開発のスキルアップジャパンが共同で開発。クラウド上に保存された患者の画像データ(MRI、CT)、検査データなどを複数の病院の医師・看護師がPC・スマホから閲覧できるというものです。まずは東京慈恵会医科大学附属病院や東京医科歯科大学、東京都済生会中央病院、虎の門病院など有力15病院が導入するそうです。

脳卒中をはじめ、迅速な処置が求められる治療での利用を想定し、院内に専門医がいなくてもクラウド上にあるCT画像やカルテをスマホ等で確認しながら、院内外の医師たちが治療方針を相談できるので、スピーディな治療につながることが期待されています。また、情報の共有範囲を予め設定するグループ内に限定することで個人情報漏洩に配慮。

これまでも院内にサーバーを設置し、電子カルテシステムを使って情報を共有する例はあったそうですが、初期コストが1千万円以上と高額なため、なかなか浸透しなかったそう。対するクラウドは専用システムが不要。病院側の負担は、初期費用数百万円と、月額利用料5万円程度、医師たちが使用するスマホ月額数百円/台で抑えることができます。

サービス開始から3年をめどに医師、看護婦など100万人の利用を目指すとしています。

厚生労働省「平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、日本人の死因の第2位に心疾患、第4位に脳血管疾患が入っています。この仕組みが浸透することで、緊急度の高い患者に対しての治療が進むことが期待できそうです。

記事提供:gooスマホ部

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