ベネッセコーポレーションは9日、顧客情報約760万件が外部に漏えいしたことが確認されたと発表した。最大で約2,070万件の顧客情報が漏えいした可能性があるという。

6月下旬から、通信教育事業を行うIT事業者からのダイレクトメールが同社顧客宛てに届き始め、問い合わせが急増。調査を開始したところ、同社が保有するデータが漏えいした可能性が高いと判断、社内調査を進める中で特定のデータベースから顧客情報が何らかの形で外部に持ち出されていたことが判明したという。現在、警察による捜査が開始されているとのことだ。

漏えいした恐れがあるのは、同社が提供する通信教育サービス等の顧客情報約2,070万件、うち漏えいが確定しているのは約760万件。漏えいが確認されている情報項目は、郵便番号、名前(子とその保護者)、住所、電話番号、子の生年月日と性別で、クレジットカード番号や有効期限、金融機関の口座情報、成績情報などの漏えいは確認されていないという。

同社によると、現状、金銭的な被害の報告は受けていないとのことだ。

そして10日、ジャストシステムは一部報道を受けてコメントを発表。「ベネッセコーポレーションから流出した個人情報を、当社が悪意を持って利用したかの報道がなされました。しかしながら当社がベネッセコーポレーションから流出した情報と認識したうえでこれを利用したという事実は一切ございません」としている。