米クラウディアン ホールディングスは7月8日、総額2400万USドルの新ラウンドを実施し、産業革新機構、Fidelity Growth Partners Japan、インテル コーポレーションがグローバルに展開する投資部門 米インテル キャピタルが出資を決定したことを発表した。

クラウディアンは、日本、米国、中国の3拠点で事業展開するベンチャー企業。大量のデータを多数の汎用サーバーで分散処理する高性能/高信頼のクラウドオブジェクトストレージを構築運用するソフトウェア「Cloudian HyperStore」を開発、販売している。日本においてはニフティ、NTTコミュニケーションズ、NTT東日本などのほか、国内外のパブリッククラウド、プライベートクラウド、エンタープライズITのストレージ基盤に採用されている。

今回の調達資金は、日本市場が育てたCloudian HyperStoreを本格的にグローバル展開するための販売体制の構築、販売促進活動、市場開拓推進と、パブリッククラウドサービスに加え、プライベートクラウド、エンタープライズIT向けストレージ基盤、およびそれらを使い分けるハイブリッドクラウドとして、企業などのユーザーがより簡単かつ高度にCloudian HyperStoreを利用できる機能追加と製品開発が主な使途とされる。

クラウディアンでは、ソフトウェア製品としての販売だけでなく、ハードウェアにあらかじめCloudian HyperStoreをインストールし、最適なチューニングを施し、必要に応じて企業向けアプリケーションも組み込んで提供するハードウェアアプライアンスによる製品展開も積極的に推進するとしている。