ドラッグストアや薬局には、ケガの貼り薬や頭痛薬、制汗剤、ストッキングや染み抜きアイテムなど、ちょっとした時に便利な日用品がそろっています。かなり遅い時間まで開いている店舗も多く、海外の方々も行くことが多い場所と言えるでしょう。
そこで今回は、日本在住の外国人20名に「ドラッグストアや薬局で売っている物で、日本ならではの便利なグッズは?」と質問してみました。
■使い捨てホッカイロが便利です。(中国/30代前半/女性)
■かいろ(イタリア/30代後半/女性)
■カイロ(イギリス/40代後半/男性)
■ホカロン(韓国/40代後半/男性)
■使い捨てカイロ(スリランカ/50代後半/男性)
■カイロ(ドイツ/30代後半/男性)
■ホッカイロ(ペルー/40代後半/男性)
■カイロ、シャンプー。(オーストラリア/40代前半/男性)
■カイロ、写真の現像、缶コーヒー(フランス/30代後半/男性)
■カイロです。あとはお菓子を売っていて便利です。薬局が24時間営業ではないのは残念です。(ロシア/20代後半/女性)
ダントツだった使い捨てカイロは、1978年にロッテ電子工業が「ホカロン」の名前で発売したのが最初です。日本は四季があり建物にも通気性が重視されていること、また商品への厳しい基準があることから一般的な存在であり、(少し古いデータですが)
2010年度には約14億9842万枚の実売を上げています。
ある記事によると、海外でそれほど広まっていない理由には、衣服や建物などでの防寒対策が古くからあること、まれに低温やけどの原因になるため訴訟のリスクが起こる可能性があることなどが理由なんだそうです。しかし、これだけの回答数を見ると、存在を知らないだけで海外でも需要がありそうです。事実、海外へのお土産としても人気なのだそうですよ。
■たくさんある。睡眠をよくする暖めるマスク、靴の匂いを消臭するパッドなど。(ベトナム/30代前半/女性)
こちらは花王の「めぐりズム」などでおなじみの暖めるマスクシリーズ。カイロの機能に蒸気を発するシートを組み合わせた日本ならではの発明です。肩こりの解消やリラックス効果を継続して求める人が多いのか、箱入りのお徳用が陳列されているのをよく見かけますね。
■花粉マスク。(スペイン/30代後半/男性)
■メガネクリーナー。(アメリカ/30代後半/男性)
回答に出たマスクですが、実は風邪用と花粉症用では構造が違うため区別して発売されているんですよ(用途的には変わりませんが)
。現在は200ほどの種類があるとも言われ、季節になると店頭にずらりと並ぶマスクの様子は、ある意味日本らしい光景なのかもしれません。
■携帯用の薬(携帯用のかゆみどめ、ナプキンなども)。(ブラジル/50代前半/女性)
■水虫の薬(じゅくじゅくタイプ)。(シリア/30代前半/男性)
虫さされはもちろん頭痛薬や風邪薬などの薬品は当然のこと、女性に欠かせないアイテムなども含め「あってよかった!」という経験をした人も多いことでしょう。処方箋が必要な薬以外はかなり遅い時間まで購入できるのも嬉しいですよね。
■エネルギードリンク。(トルコ/20代後半/女性)
■日本のドラッグストアでは何でも売っています。薬を服用する事はほとんどないですが、栄養ドリンクなどを買ったりします。(スウェーデン/40代後半/女性)
■ウコンの力!(ポーランド/20代後半/女性)
■ミンティア。(インドネシア/30代後半/男性)
■食べ物。(インドネシア/30代前半/女性)
栄養ドリンクなども含めた食品も、最近ではバリエーションが増えてきました。価格も安いので商品によってはドラッグストアでの購入を決めている人もいるのでは?実際に、日本政策金融公庫が行った「2013年度上半期消費者動向調査(特別設問)」でも、食品を購入する先としての利用が増えているとのこと。ちなみに安さの秘密には、チェーン店ならではの大量購入が大きいんだそうですよ。
私たちにはすっかりおなじみのカイロがこれほどまでに人気があるものとは思いませんでした。かつて日本のメゾンが冬のパリで行われたファッションイベントに参加し、屋外ショーを行った際にカイロを配って大喝采が起こった話を筆者は聞いたことがありますが、それは本当だったんだなとしみじみ…。最近は化粧品や輸入雑貨などを取り扱うチェーンもあり商品の種類は増す一方ですから、上手に活用したいものですね。