公益社団法人日本下水道協会は7月25日、大阪府大阪市住之江区・インテックス大阪にて、「災害時の"トイレ ⇒ 下水道"の使い方フォーラム」を開催する。

同フォーラムは、7月22日から4日間開催される「下水道展'14大阪」の併催企画で、参加費無料。企画・運営はNPO法人日本トイレ研究所が行う。

「下水道展」と併催で「災害時の"トイレ ⇒ 下水道"の使い方フォーラム」開催

課題を来場者とともに考える

「断水や停電になっても、水洗トイレは水が流れる限り、使い続ければいいじゃないか」。災害時にはこのような認識を持つ人が多いが、トイレは下水道と密接な関係があり、下水道管や終末処理場などの下水道施設が被災すれば、水があったとしても水洗トイレは使うことができないという。

トイレの汚水が下水道を通り、どのように処理されているのかを理解すれば、このような認識が誤りだということに気づく。このほかにも、大きな災害に下水道は強く、被災しても復旧が早いことや、災害時における手洗いは重要だということも意外と認識されていないとのこと。

寸劇を通して考える

今回は新しい趣向として、自宅やオフィス、避難所をモデルケースに「災害発生」から「避難所生活」まで、時間経過に沿って5シーンの寸劇を披露。これらを通して「災害時におけるトイレ使用のルール・マナー」「下水道はどのように復旧するのか」「衛生面で気をつけなければならないことは何か」などを、来場者と一緒に考えるものとなる。

また、寸劇の中で浮上する各課題について、東日本大震災の教訓をもとにトイレ、下水道、避難所・住民組織、看護の各専門家が解説。なお寸劇は、身振り手振りで演じるのではなく、出演者がその場で台本を読むかたちで行う。当日の来場者から出演者を選び、会場の一体感を醸成する試みとなる。

開催日は、7月25日。寸劇は、13時~15時30分実施。会場は、インテックス大阪 5号館Bゾーン(大阪府大阪市住之江区南港北1-5-102)。参加費は無料。定員は300名。当日でも入場可能だが、事前申し込みを推奨。満員の場合、入場を断ることがある。来場者300名には、お土産をプレゼント。また、寸劇に出演してくれた人には、これに加えて別のお土産をプレゼントする。