The next generation of the Lightweight Desktop Environment

LXQtプロジェクトは6月29日(現地時間)、「LXQt now has “full” Qt5 support」において、最近取り組んでいる開発はバグの修正とQt4からQt5への移行作業だったと説明し、-DUSE_QT5=ONフラグを有効にすることでQt5によるビルドが可能になったと伝えた。現在のコードはQt4でもビルドできるが、次のリリースバージョン以降はQt4のサポートは廃止し、Qt5のみのサポートになるという。Qt5への移行によってWaylandなどへの対応が可能になるものとみられる。

LXQtはLXDE-QtとRazor-qtの成果物を統合したウィンドウプラットフォーム。軽量なウィンドウプラットフォームであるLXDEとRazorのQt実装版を統合することで、軽量でありながらも最新の機能を実装していくことを目指している。GNOMEやKDEなどのフルスタックウィンドウプラットフォームはユーザによっては余分なソフトウェアが多く「重い」と取られることがある。LXQtは最新のインタフェースなどに対応するとともに、軽量性を継続することを目指している。

こうした取り組みは先日PC-BSDプロジェクトが「Lumina Desktop」と呼ばれる取り組みを発表しており、いくつかのプロジェクトで実装が進められている。既存の軽量ウィンドウプラットフォームはすでに開発が停滞したものが多く、こうした最近の軽量プラットフォーム開発にユーザが注目をはじめている。