映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(8月1日・9月13日公開)で俳優・藤原竜也が演じる志々雄真実の等身大座像が28日、東京・新宿ピカデリーで初披露された。

志々雄真実の等身大座像

同座像は、本作のために用意された2着のうちの1着。藤原が実際に使用したもので、志々雄が腰掛けているソファも撮影に使ったものが持ち込まれている。撮影の際、藤原はまず目と口の特殊メイクを施してから、この「志々雄スーツ」を装着する。その時間はトータルで約1時間ほど。上半身と下半身、マスクのパーツごとに分かれている。同座像の展示期間は8月4日まで。7月5日以降の土日の13:00から15:00までは志々雄の隣で記念撮影することができる。

この日は、キャラクターデザインの澤田石和寛氏、特殊メイク・特殊造形の小此木謙一郎氏も立ち会い、製作秘話を語った。澤田石氏は「普通の包帯だと真っ平らに見えてしまいますし、レザーで包帯を表現するのは面白いなと思いました」と振り返り、「ラバーのスーツに立体感をもたせるために(包帯は)ある程度厚い方がよかった」と経緯を説明。「(志々雄は)孤高の男で、剣心にとっても絶対的な存在」というイメージから材質を選定していった。

また、澤田石氏は「原作のキャラクターを生きている人に落として、それを映画の中に入れるという行為自体は難しいことではない」と語るが、続編のオファーを受けた時に真っ先に思ったのは「志々雄どうしようかな」。デザイン自体は早々に完成したものの、その後の作業は2カ月ほどを要した。小此木氏は「藤原さん本人を石膏で型を取って、まずはマネキンを作りました。体と顔でそれぞれ約1時間」と作業工程を振り返り、「肉襦袢(にくじゅばん)的な使い方」という内側の素材は厚さ「0.1ミリ」。包帯で覆われた顔の大きさに合わせて、肩幅もセンチ単位で調整し"志々雄"独特の迫力を演出したのだという。

(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会

左から澤田石和寛氏、志々雄真実、小此木謙一郎氏