米Googleは6月25日(現地時間)、同社TV向けプラットフォーム「Android TV」を正式発表した。以前までは「Google TV」と呼ばれていた製品で、今回の世代になり「Android TV」へとリブランディングされた。文字通りAndroidスマートフォン/タブレットとの親和性が高くなり、Android向けゲームを大画面TV上でコントローラを使って操作することもできる。コンテンツのお勧め機能や音声によるコンテンツ検索機能が充実しており、これをライバルとの差別化ポイントとする。

Android TVの操作画面

最初の世代にあたるGoogle TVは2010年末にリリースされ、当時はソニーがGoogle TV機能を組み込んだTV製品を、Logitechが「Revue」と呼ばれるセットトップボックス(STB)形式の製品をそれぞれ発表し、市場へと投入された。

だが世間での評判はいまひとつで、同世代をもってLogitechは撤退、2012年にリリースされた第2世代Google TVではLGをはじめとする複数ベンダーが参入している。第2世代ではユーザーインターフェイスの改良とチップセットの変更(Intel AtomからMarvell製のARMプロセッサへ)による軽量化が図られ、Androidデバイスとの親和性がみられるようになった。今回のAndroid TVは第3世代にあたり、よりTVにコンテンツを投影するSTBとしての機能とAndroidデバイスとの連携が行われている。

The Vergeにハンズオンレビューが掲載されているが、サンプルで用いられていたAndroid TVそのものは非常に小型軽量な箱となっている。

Androidスマートフォン/タブレットはコンテンツのAndroid TVへのストリーミングのほか、リモコンとして活用できたり、Android TVのSTBがTVとAndroidデバイスとの仲介約として機能している。またAndroid向けのゲームコントローラを組み合わせることで、Androidデバイス向けのゲームアプリをTVの大画面で楽しむことが可能。TV機能については前述のように「お勧め」と「音声検索」が強化されており、目的のコンテンツへの導線を「Web検索」「パーソナライズ」で行っていくという点は従来のGoogle TVの路線から引き継いでいる。

発表されたGoogle I/O会場では協賛メーカーが発表されているほか、現在「Android TV Preview SDK」配布が予告されており、Android Developersのページで間もなくダウンロード可能になるとみられる。

Android TVの協賛メーカー