いすゞ自動車とユーグレナは6月25日、微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)由来の次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究契約を締結し、「DeuSEL(デューゼル)プロジェクト」としてスタートすることを発表した。また併せて、活動第一弾として、ユーグレナが開発した微細藻類ユーグレナから作られたバイオディーゼル「DeuSEL」を使用したいすゞの藤沢工場シャトルバスの定期運行を、7月1日より開始することも発表した。

ユーグレナは微細藻類ユーグレナの屋外大量培養技術を活用し、微細藻類由来バイオ燃料開発を推進してきており、両社は、軽油のニーズが今後も高いと思われる長距離輸送車向けバイオディーゼル燃料の開発に向けた協議を進めてきたことから、今回の共同開発の締結に至ったとする。

また、7月1日より運行される藤沢工場と湘南台駅間のシャトルバスに用いられる「DeuSEL」は、微細藻類ユーグレナを原料とする点では世界初ながら、燃料としてはすでに規格化されている従来型のバイオディーゼル燃料と同様に高濃度での利用はエンジンや車両への特別なケアが必要となるとのことで、今後、両社は含有率100%でも車両のエンジンに負担をかけることなく使用することができる微細藻類ユーグレナ由来の次世代バイオディーゼル燃料の実用化を目指した研究を進めていく計画としており、2018年までに技術を確立することを目指すとしている。

DeuSELバスと給油所(いすゞ藤沢工場内)の様子