日本の食パンはアメリカ人に不評!?

総務省による家計調査で、一般家庭におけるパンの購入費用がコメを上回り、「主食がパンにとって代わられた!」と騒がれて久しい。パンはすでに日本人の食生活に欠かせないものとなり、品質にこだわった本格的なベーカリーも多数存在。どの町にもおいしいパン屋が一軒はありそうなくらい、日本ではパンのある生活が充実しているのではないだろうか。

パンが主食といえば欧米人。そんな日本に住んで数十年、という日本通のアメリカ人たちに、日本のパンについてどう思うか聞いてみた。

「日本の食パンは白すぎる」

アメリカ~ン! と一口に言えないのが移民の国アメリカ。国民を構成するのはヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系、ラテン系と様々ゆえ、アンケートの結果も様々に!? と思ったら、異口同音な答えが。それは「食パンはイヤ」ということ。

全粒粉でできたパンの方が健康にいいというのは世界的な健康ブームで割と知られた話だが、「日本の食パンは白すぎる」という評価がなされている。さらに、「ふわふわすぎて……」と、食パンのCMでは歓迎されそうなキーワードにもダメ出しが。もっとどっしり歯ごたえのあるダークな色合いのパンが好み、という人が多かった。

総じて、食パン以外のパンではクロワッサンやバゲットなどを主に購入、総菜パンはあまり買わない、という結果に。また、チェーンベーカリーのパンも好きではなく、近所の小さなパン屋でしか買わないという人も。健康志向である。

「カレーパンはオーブンで焼いているものを」

「揚げパンはあのサクサクした食感が大好き!」という人もいるものの、「カレーパンは、オーブンで焼いているもの以外は油っぽいから食べない」というように、やはり健康第一の意見が目立つ。スーパーなどでは決してパンは買わず、買う時はその製造方法までばっちりチェック。アメリカ人、なかなかパンにうるさい人が多いもようだ。

ハンバーガーとか炭酸入り清涼飲料水とか、なにかと不健康なイメージのアメリカ食だが、世界の健康ブームをけん引するのもまたアメリカ。毎日のように食べるものにはうるさくて当たり前なのかもしれない。

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