在京ラジオ5社(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、TOKYO FM、J-WAVE)が、スマートデバイスでラジオを聴く若者のライフスタイルやラジオに対する意識・実態を把握する目的として20代の男女約1,000人にインターネット調査を行い16日、その結果を報告した。

インターネットのIP通信を利用し、地上波ラジオ放送と同じ内容を配信するサービス「radiko.jp」。都市部を中心とした受信環境の悪化や若年層リスナー対策として2010年12月にスタートし、約3年半が経過した。2013年4月には、月間ユニークユーザー数が約1,300万人となり、若者の間でも徐々に"スマートフォンでラジオを聴く"というライフスタイルが浸透。今回の調査は、その実態を探る目的で行われた。

その結果、20代の約7割がスマートフォンを使用し、そのうちラジオリスナーの33.5%がラジオを聴く機器として、スマートフォンを挙げた。以下、「固定または据え置きのラジオ」が26.9%、「ノートパソコン」が25%、「ラジカセ・ステレオコンポ」が24.4%と続き、スマートフォンがラジオ機器として主流になってきていることが分かる。そのほか、20代のリスナーの半数近くがラジオを聴きながらSNSを利用していることから、「新しいラジオの楽しみ方」も広がっている。

また、ここ1年以内にラジオを聴くきっかけになったこととして、28%と最も多かったのが「スマートフォンで聴けるようになった」「好きなタレントやアーティストの番組があった」。スマートフォンがタレントやアーティストと同等に、"ラジオ離れ解消"の役割を担っていることがうかがえる結果となった。

■調査結果
期間:2013年6月17日~6月30日
調査手法:インターネット調査
調査対象者:予備調査5万サンプル(15~69歳男女、1都3県在住) 本調査1,032サンプル(20代男女)

<ラジオを聞く機器>
1.カーオーディオ(カーラジオ)…34.5%
2.スマートフォン…33.5%
3.固定または据え置きラジオ…26.9%
4.ノートパソコン…25.0%
5.ラジカセ・ステレオコンポ…24.4%

<ラジオ聞きはじめたきっかけ(1年以内にラジオを聞きはじめた人)>
1.スマートフォンで聞けるようになった…28.0%
1.好きなタレントやアーティストの番組があった…28.0%
3.車に乗るようになった…18.0%
3.家族が聞いていた…18.0%
5.パソコンのインターネットで聞けるようになった…12.0%