Talendは6月4日、Apache Hadoop上でネイティブに稼働する統合基盤ソフトウェアの最新版「Talend 5.5」を発表した。Talendのソフトウェアは、全てのHadoopディストリビューション上で最高のパフォーマンスを提供できるように最適化されており、最新版の「Talend 5.5」は、Hadoop上での処理性能を平均45%(Talend5.4との比較)向上したという。

これにより、データ統合やデータクレンジング処理、データマッピング処理などを高速に行え、数ギガバイトの膨大かつ複雑なデータであってもHadoopクラスターにストリーミング連携・解析することも可能。ビッグデータのリアルタイムな活用をスムーズにすることができる。

Hadoopの導入が急増する中、Hadoop開発者の不足が課題となっているが、Talendのソフトウェア製品はMapReduceやPigに精通していない開発者でも、ビジュアル開発環境を使ったハイパフォーマンスでスケーラビリティの高いHadoopコードを生成することができるのが特徴だ。

また、Talendのソフトウェア製品は、オープンソースモデルで開発されており、Hadoopなどの最先端技術のオープンソース開発コミュニティに積極的に参加しているため、新しい技術への対応スピードが早く、ユーザー企業の開発者は、Talendのソフトウェア製品を利用して最先端の技術を容易に活用することができるという。

「Talend 5.5」のオープンソース版は、TalendのWebサイトから無償でダウンロード可能だ。商用製品は国内13社の販売パートナー経由で提供する予定となっている。また、Spark用コンポーネント(試験版)は、Talendforge.orgのTalendExchangeから無償でダウンロード可能だ。