ヤマハは6月4日、拠点向けギガアクセスVPNルータ「RTX1200」の新モデル「RTX1210」を 2014年11月に発売すると発表した。価格は12万5,000円(税別)。

「RTX1210」

「RTX1210」ではGUIを全面的に再設計し、より簡単に導入できるように変更。新しい「かんたん設定」画面で、基本的なネットワークを容易に構築することができる。さらにFWX120で実現した「ダッシュボード」機能を「RTX1210」の新GUIでも利用でき、運用管理やトラブルシューティングに有用な様々なガジェットを利用環境に合わせて取捨選択し、画面上に自由に配置することができる。

「かんたん設定」画面

また、スイッチ、無線LANアクセスポイントの統合管理機能であるスイッチ制御の画面を「RTX1210」では「LANマップ」として再構成し、LAN内のネットワーク構成をよりわかりやすく表示できるようにする。「LANマップ」では、スイッチ、無線LANアクセスポイントやその配下のPC、プリンタ、ネットワークカメラ、POS端末、スマートデバイスなどの端末を表示することができる。さらに異常の自動検知およびその通知等、トラブル発生時の原因究明に役立つ機能も併せて提供する。なお、無線LANアクセスポイント配下の端末表示は、「RTX1210」発売後対応予定。

「LANマップ」

「RTX1210」には10個のLANポートが搭載されており、LAN1は8ポートのスイッチングハブとなっている。また、すべてのLANポートがギガビットイーサネットに対応。スループットは最大2Gbit/sで、VPNスループットは最大1.5Gbit/s。

USBポートも搭載し、USBデータ通信端末を接続して携帯電話網をWAN回線として使用することが可能。これによりメイン回線が切断された場合のバックアップ回線として携帯電話網を利用できるほか、有線回線未提供エリアや工事現場、臨時店舗などにおいても回線工事無しでネットワーク環境を構築することができる。

そのほか、L2TP/IPsecに対応しており、スマートフォン、タブレット端末からインタ―ネット越しに「RTX1210」配下のプライベートネットワークへ接続することが可能。