女優の米倉涼子が初めてテレビ東京で主演を務める、今夏放送の松本清張原作ドラマ『強き蟻』の追加キャストが28日、発表され、米倉演じるヒロイン・伊佐子に翻弄される4人の男性を、俳優の橋爪功、高嶋政伸、宅麻伸、要潤が演じることが明らかになった。
1971年に文藝春秋から刊行された松本清張の同名長編小説を原作とする同ドラマは、遺産目当てに31歳年上の会社役員・沢田信弘の後妻として嫁いだ伊佐子を中心に、欲まみれの男女が入り乱れ、犯罪が犯罪を呼ぶサスペンス。伊佐子は、3年以内に信弘の財産十億円を独り占めするため、信弘の寿命を縮めようと企む。
このたび、伊佐子に翻弄される4人の男性のキャストが発表され、夫・沢田信弘を橋爪功、弁護士・佐伯義雄を高嶋政伸、食品会社副社長・塩月芳彦を宅麻伸、伊佐子の不倫相手・石井寛二を要潤が演じることが明らかに。また、伊佐子と対立する3人の女性のキャストも発表され、信弘の自叙伝執筆を手伝う速記者・宮原素子を比嘉愛未、信弘の前妻との娘・妙子を笛木優子、沢田家の家政婦・椿サキをかたせ梨乃が演じる。
男性役の4人は、伊佐子という女性、そして演じる米倉についてコメント。橋爪は「米倉さんが私の排尿を補助するシーンがあって、『この役は橋爪さんじゃなければ私、出来なかったわ』と言ってもらったんですけれど…。これって誇らしいの?って思いましたね」というエピソードを明かした。高嶋は、伊佐子とは「お友達にはなりたくありませんねぇ(笑)」と言い、米倉については「本作品のすべてを把握され、普通の人の2倍の速さで演出を飲みこまれていました」と尊敬し、「"ジェットコースター"の様な方」と表現した。
また、宅麻は「米倉涼子女史、松本清張原作にこれほど相応しい女性はいないと感じた。観ているだけで魅了される女優!」と絶賛し、「この女性だったら騙されてもいいなと思ってしまった」とコメント。要は「米倉さんは伊佐子のキャラクターとカブる事がありました」と言い、苦戦したシーンでやっとOKが出て米倉が褒めてくれた時は「まさに伊佐子と石井の関係のようでした」と振り返った。そして「伊佐子のような人が身近にいたらどっぷりハマっていたでしょうね」と話している。