SAS Institute Japan(SAS)は5月27日、見積り・提案作成から、ターゲティング、広告掲載までのデジタル広告配信のワークフローを管理する統合ソリューション「SAS Intelligent Advertising for Publishers」を、広告配信を行う媒体社向けに国内で提供すると発表した。

新たに提供されるソリューションは、どの広告在庫を販売すれば最も高い収益を生むかを明らかにし、売上を落とさずにその在庫を効果的に割り当てるExchange Managerモジュールが含まれる。同モジュールの使用により、カテゴリーごとに下限価格を設定することができるため、広告価値の高いプレミアム在庫については特定の下限価格が満たされた場合に限り入札を受諾するといったことが可能になる。

また、どの広告枠、どのオーディエンスが各販売チャネルから最も高い売上をもたらすかについて理解したり、直接交渉による販売収益とパートナー・チャネルを介した販売収益の全体像を詳細に把握することもできる。

さらに、予測と遂行をリンク付け、広告枠のパッケージングや配信規則を踏まえた在庫状況を提供したり、意思決定と配信のためシステムを提供する「シミュレーション型予測」により、媒体社は何を販売すべきか、そして現実にそれを販売できるかについて把握。SASの柔軟で拡張性の高い意思決定エンジンは、顧客ニーズにベストマッチする配信規則を割り当てるコンピューティング・ビジネス・モデルの優先順位付けとアドサーバーの最適化を可能にする。

その他、販売実績と料金表順守状況をダッシュボードでモニターできるレポーティング機能や、データ・ビジュアライゼーション、データ・マネジメント、モバイルサポートでは、モバイルをより簡単に管理できるようにして、ディスプレイ、ビデオ、オーディオ広告における配信前、配信、配信後のビジネスニーズに応えて、最適な広告ミックスをすべてのデジタル・スクリーンに配信できるといった特長を備えている。