オプティムは5月21日、「Optimal Biz for Mobile」が佐賀県の「先進的ICT利活用教育推進事業」の学習用タブレット端末に使用される管理用ソフトウェアとして標準搭載されたことを発表した。

佐賀県の先進的ICT利活用教育推進事業では、全国で初めての取り組みとして、全県立高校に対してWindows 8端末を学習用タブレットとして導入することを決定。導入した端末は、教科書などと同様に1人1台の購入が必須となっている。

この学習用タブレット端末は、安心で安全な学校教育を受けるため、学校および自宅のそれぞれにおいてネットワークの設定を変更する必要があり、設定の変更を行わない場合はインターネットへの接続が行えなくなる。

佐賀県では、オプティムの特許技術である「Zone Management」に注目し、Optimal Biz for Mobileを採用したという。Zone Managementは、場所(ゾーン)などの判別情報をもとに、あらかじめ設定されている端末の設定を自動的に切り替える技術。適用された設定を生徒が変更しようとした場合でも、Optimal Biz for Mobileが自動で場所に応じて再設定するため、私物のスマートデバイスを利用した意図しないネット利用を抑制できる。

佐賀県でのOptimal Biz for Mobile(Zone Management)運用イメージ

これに加え、Optimal Biz for MobileのMDM機能を利用することで、万が一学習用タブレット端末を盗難・紛失した際にも、リモートロック(遠隔ロック)・リモートワイプ(遠隔消去)を行い、学習履歴や写真といった生徒のプライバシーに関わるデータを遠隔での保護・消去が可能となる。

Zone Managementは今後、iOSやAndroidなどの対応OSの拡充や、時間の判定機能を追加していくという。