ノベルは5月19日、SUSEのエンタープライズ向けIaaSプライベートクラウドソリューション「SUSE Cloud」に、高可用性(High Availability機能)が新たに加わったことを発表した。

これにより、最新版「SUSE Cloud3」は、高可用性機能の設定と展開を自動化する業界初のエンタープライズ向けOpenStackディストリビューションとなり、プライベートクラウドの安定した継続動作が保証される。

SUSE Cloudには、オープンソース型クラスタリングソリューション「SUSE Linux Enterprise High Availability Extension」の各種コンポーネントが採用されている。これは、x86サーバ上で稼働するミッションクリティカルなワークロードをシステム障害から保護する。SUSE Cloudを利用することで、プライベートクラウドのコントロールプレーンのダウンタイムに起因するサービス障害を回避できるほか、必要なリソースへの継続的なアクセスを保証するという。

また、物理クラウドインフラのインストールと管理において、Crowbarプロジェクトをベースとしたフレームワークを搭載したSUSE Cloud Administration Serverを統合することで、クラウドインフラの展開および設定を自動化する。

SUSE Cloud3は、OpenStackのHavanaをベースとしており、オーケストレーション機能(Heat)とテレメトリ機能(Ceilometer)をフルサポート。SUSE Cloudは、KVM、Xen、Microsoft Hyper-V、およびVMware vCenter Serverとの連携を通じ、VMware vSphereを実行するハイパーバイザ混在環境をフルサポートする。

なお、これらの高可用性機能は、SUSE Cloudのサブスクリプションに含まれ、追加費用なしで利用でき、価格は、市場推定価格120万円からとなる。