国内最大の書店チェーン「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブは15日、全国に展開する「TSUTAYA」「蔦屋書店」における2013年4月から2014年3月までの書籍・雑誌販売額が、過去最高を更新する1,157億円(前年同期比104.3%)となったと発表した(販売額にネット通販分は含んでいない)。
TSUTAYAは「蔦屋書店枚方駅前店(現TSUTAYA枚方駅前本店)」を創業後、1994年より書店事業のフランチャイズ展開を開始し、今年がFC事業として本格的に開始してから20年目に当たる。
これまで19年連続で販売額が拡大し、今年度DVDレンタルの売上額を初めて上回った。
同社は、Tカードを活用したデータ分析に基づく品揃えや読書提案の企画などを、立地や利用者の傾向、規模などに合わせて店舗で実施するほか、専門書や希少書籍も含めて取扱う大型書店の出店を進めている。
また、書店ならではの価値を追求する取組みとして、新しいライフスタイルが見つかる"発見のある売場作り"のほか、購入前の本や雑誌でもコーヒーを飲みながら選ぶことができるBOOK&CAFEスタイルの書籍・雑誌売場など、「品揃えだけではない『本(=ライフスタイル)を選ぶ場』としての書店の価値も提供している」(同社)。
同社は今後も店舗拡大や、新たな売場作り、BOOK&CAFEスタイルの展開、復刊を含めた商品企画などさまざまな取組みを通じて、「顧客価値の高い『リアル書店』の展開を拡大していく」としている。