富士通は、顧客のシステム開発を支えるアプリケーションフレームワーク「INTARFRM(インターファーム)」の全エディションに、マルチデバイス、マルチブラウザ対応のWebアプリケーション開発機能を追加し、4月25日から順次販売を開始すると発表した。

アプリケーションフレームワーク「INTARFRM Rapid Edition」強化ポイント

新製品は、HTML5やjQueryを利用したWebアプリケーションの開発支援機能と部品が拡充されたほか、スマートデバイスで多く利用されているGoogle ChromeやMobile Safariなどのブラウザにも対応。

また、新規にiOSやAndroidで動作させるスマートフォン向け画面を開発するためのテンプレートと部品も拡充し、ユーザーエクスペリエンスの高いWebアプリケーションの開発・実行を実現するための機能を強化した。これにより、顧客はマルチデバイス、マルチブラウザに対応したWebアプリケーションを効率的に開発可能となった。

発売するエディションは次のとおり。

「INTARFRM」製品体系

大規模システム向けのアプリケーションフレームワーク、Enterprise Editionの「INTARFRM RIA Java Ajax」では、より効率的に、操作性・視認性に優れたWebアプリケーションの画面を開発するための部品を新たに追加。Web画面の作成で、同じような記述を複数回繰り返し記述していたところを1つの記述で複数表示することができる部品や、HTML5が提供しているファイルアップロード/ダウンロード機能を利用した部品を新規に提供する。ファイルアップロード/ダウンロード部品では、ドラッグ&ドロップによる直観的な操作を可能とし、プログレスバーによる進捗状況の表示が可能になる。

中・小規模システム向けのアプリケーションフレームワーク、Professional Editionでは、従来は作り込みが必要だった、画面の一部分のみの更新やページング機能、列ソート機能を、リポジトリ内の設計情報に必要事項を記述することで実現でき、入力ヒントや複数選択リストボックスなどのGUI部品も拡充され、これらの作り込みも不要となった。

さらに、短期に開発を繰り返しながらシステムの拡張を実現するシステム開発に適したアプリケーションフレームワーク「Rapid Edition」では、スマートデバイスに合った画面デザインの用意により、既存のシステムを変更することなく、スマートデバイスからも利用できる新機能を追加した。