日立ソリューションズは4月23日、Microsoft .NET Frameworkをベースとしたアプリケーション開発に必要な機能を提供するフレームワーク「Open棟梁」をオープンソース・ソフトウェア(OSS)として、同日から公開すると発表した。

「Open棟梁」は、アプリケーション全体のアーキテクチャを統一する標準アーキテクチャ、入出力処理やデータベースアクセスなどの定型的な機能、開発ツール、テンプレートなどを提供する。

異種透過性を実現した通信制御機能により、Web(ASP.NET, ASP.NET MVC)、C/S(WinForm, WPF)、バッチ、RIA(Silverlight, HTML5)、WebAPIなどの各種方式において、 UIサブシステムやアプリケーションとの接続が可能なため、多種多様なシステム構成のアプリケーションを開発することができる。

UIを提供するプレゼンテーション層(P)、ビジネスプロセスを実装し、ロジックを記述するアプリケーション層(B)、データベースへのアクセスを制御するデータ層(D)の3層アーキテクチャを採用し、各レイヤ(層)に2段階のベースクラスを持つことで、プロジェクトごとのカスタマイズを容易にする。

データベースのテーブルを定義する動的パラメタライズド・クエリを活用し、CRUD処理コードを100%自動生成するほか、文字列編集、入力チェック機能、カスタムコントロール、ログ出力、共有情報・メッセージ管理など、共通ライブラリ群を利用することができる。