アンリツは4月16日、LTE-Advancedのキャリアアグリゲーション機能に関するRF/RRMコンフォーマンステストケースにおいて、Band1-18、Band1-26、Band4-13で80%以上のGCF(Global Certification Forum)認証を取得し、GCFが要求するLTE-Advanced端末の認証開始条件を達成したと発表した。

LTE-Advancedは、現在世界各国で導入が進んでいるLTEをさらに高速・広帯域化した次世代移動通信規格であり、キャリアアグリゲーション機能がキーテクノロジーとなっている。LTE-Advanced端末の商用化に際しては、GCFが端末認証を行っている。GCFは端末認証開始の条件として、LTE-Advanced端末のキャリアアグリゲーション規格適合試験で使用されるテストケースにおいて、80%以上のGCF認証を取得することを要求している。

同社は、すでにRFコンフォーマンステストシステム「ME7873L」にて、今年1月に韓国で運用されているBand1とBand5および、Band3と8を組み合わせたキャリアグリゲーションのRF/RRMコンフォーマンステストケースにおいて、80%のGCF認証を取得した。

さらに今回、4月に開催されたGCF会議において、日本向けのBand1とBand18、Band1とBand26、および北米向けのBand4とBand13に対応したRF/RRMコンフォーマンステストケースで80%のGCF認証取得を達成した。

これにより、年内にも日本、北米で商用サービスが予定されている周波数の組み合わせにおいて、GCF認証RF/RRMコンフォーマンスを提供できる計測器メーカーとなったという。LTE-Advancedは、今後も世界各地で導入が計画されている。同社では、GCF/PTCRB認証取得に引き続き注力し、次世代モバイルブロードバンドシステムの早期実用化に寄与していくとコメントしている。

日本・北米向けLTE-AdvancedのRF/RRMコンフォーマンステストケースにおいて、80%以上のGCF認証を取得したRFコンフォーマンステストシステム「ME7873L」