ウェザーニューズは2~3月における花粉飛散数及び、今後予想される飛散傾向を発表した。

2014年花粉飛散傾向予想

西・東日本ではヒノキ花粉がピーク

同社では、全国約1,000カ所に花粉観測量に応じて目の色が変化する独自の花粉観測機「ポールンロボ」を設置している。このほど、同機で計測された花粉飛散量を数値でまとめ、これまでのまとめを発表するとともに、今後の飛散傾向について予想した。

今年は1月下旬には寒さが緩み、九州や関東地方などではスギ花粉の飛散が確認できた。しかし、2月以降の強い寒気の訪れや太平洋側の大雪の影響により、花粉飛散の本格化は遅かったという。例年は飛散開始の1週間~10日後に本格的な花粉の飛散が始まるが、関東や九州の一部では、本格的な飛散にならないまま、20日~1カ月前後が経過した。

2月下旬になると西・東日本で一時的に寒さが緩んだ影響で、九州や四国太平洋側などのエリアでは飛散量が多くなり、3月上旬にかけてピークを迎えた。また、西日本では飛散開始直後に本格的な飛散シーズンとなった所もあるなど、西・東日本の多くのエリアで、3月上旬から本格的に花粉が飛散し始めた。現在は、花粉の飛散量が少なくなってきているが、東北地方では3月下旬からピークを迎えている。

また、暖かくなるにつれて、ヒノキ花粉の飛散量も増え、西・東日本ではヒノキ花粉がピークとなっている。九州などでは、すでにヒノキ花粉のピークを越えつつある地域もある。

今シーズンの花粉の飛散量は少なめ

3月31日までのスギ・ヒノキ花粉の飛散量を集計したところ、関東~中国地方の広いエリアで今シーズンの花粉飛散量は昨シーズンよりも非常に少ないことが明らかとなった。ただ、九州や四国の一部では昨シーズンと同じ、もしくは多い飛散量となっている所もある。

このことから、今シーズンの飛散量は関東~近畿地方を中心に昨シーズンよりも非常に少なく、30%前後となるところも出ると予想している。また、平年(2008~13年の平均)と比べても、関東~近畿・中国地方を中心として40~70%となる見込み。

ただし、四国や九州では昨シーズンの3月末までの飛散量よりも多くの花粉が飛んでいるところがあるほか、九州、四国、東北地方を中心に平年以上の飛散量となるところもあり、引き続き注意が必要となる。

四国や九州、東北では昨シーズン以上?

今後は、九州以外の西・東日本エリアにおいても4月後半にはヒノキ花粉のピークを越え、飛散量が少なくなっていく見込み。一方、東北地方では4月下旬頃まではスギ花粉が大量に飛ぶ日がある見通しとなっており、万全の花粉対策が必要だという。

また、北海道でも函館付近など道南エリアの一部で、スギ花粉が飛散が確認されている。飛散量は本州よりは多くないものの、5月はじめ頃までは注意が必要となる。今後は次第に暖かい日が増え、4月下旬頃からシラカバ花粉が飛散し、特にゴールデンウィーク頃からは飛散量が多くなる予想となっている。

その他、詳細は同社Webサイトを参照のこと。