7月5日公開『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』

女優の井上真央が、7月5日に公開されるアニメーション映画『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』にてアニメ声優に初挑戦することが9日、明らかになった。

井上が演じる役柄は、空に浮かぶ美しい島「アップルランド」に住み、ヒーローに憧れる元気いっぱいの男の子「りんごぼうや」。劇中では、大切なふるさとを守るために"魔法の種"を探すために奮闘し、決して諦めないアンパンマンの姿を見て、かっこいいだけではない真のヒーロー像に気づき成長していく姿が描かれる。今年1月に放送されたNHKスペシャル『みんなの夢まもるため~やなせたかし"アンパンマン人生"』でナレーションを担当した縁もあり、前向きでかわいい「りんごぼうや」のイメージと合致したことから抜てきされたという。2015年にはNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主演も決定し活躍の場を広げている井上だが、今回はアニメ声優への初挑戦となる。

井上真央(左)が演じるりんごぼうや

今回の起用について井上は「アンパンマンの世界に描かれているヒーロー像や歌の中には、やなせ先生が残された深い哲学があり、私自身、大人になった今でも勇気や希望をもらっています」と『アンパンマン』への思い入れを明かし、「いつか先生にお会いしたいという夢は残念ながらかないませんでしたが、ドキュメンタリー番組のナレーション、そして声優と、さまざまな形で関われることが本当にうれしいです。『やなせ先生が取り掛かった復興三部作のラスト』と、聞いただけでも恐縮してしまいますが、先生が最後に残された作品に携われる喜びをやりがいに変えて、初挑戦ながらも精いっぱい務めさせていただきます」と意気込みを語っている。

本作は、2012年の復興をテーマにした『それいけ!アンパンマン よみがえれバナナ島』、2013年の希望をテーマにした『それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ』に続く、復興三部作の最終作。昨年10月13日に94歳で亡くなった『アンパンマン』の原作者・やなせたかしさん最後の原作となった絵本『アンパンマンとりんごぼうや』をもとに、望郷と故郷の再建が描かれるという。

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