ゼットエムピー(ZMP)は3月26日、実車1/10スケールのミニチュアカー「RoboCar 1/10」に、AUTOSAR OS仕様ベースのリアルタイムOS「TOPPERS/ATK2」の搭載が可能な「RoboCar 1/10 for AP(Automotive Platform)」を発表した。

AUTOSAR仕様は、大規模化、複雑化する車載ソフトウェアの開発効率、信頼性の向上に向けて策定が行われている、車載ソフトウェアの世界標準規格である。また、「TOPPERS/ATK2」は、名古屋大学付属組込みシステム研究センターを中心に開発され、TOPPERSプロジェクトにて公開されているAUTOSAR OS仕様ベースの自動車制御用リアルタイムOSである。

「RoboCar 1/10 for AP」は、ZMPの実車1/10スケール「RoboCar 1/10」をベースに、ルネサス エレクトロニクスの自動車ECU用向けマイコン「V850」を採用、「TOPPERS/ATK2」の搭載を可能としたモデルとなっている。OSおよびロボットカーを制御するためのアクチュエータ、センサ、通信モジュール用のドライバなど、主要なソフトウェアはTOPPERSプロジェクトにより公開されており、同ロボットカーに搭載できる。これにより、AUTOSAR仕様ベースの車載制御システムの研究開発、および学習に活用できるという。

なお、価格は一般が56万円(税別)、アカデミックが49万8000万円(税別)。すでに受注を開始している。

ZMPの「RoboCar 1/10 for AP」

外装とコントローラ(オプション)の利用例