ロンドン、ニューヨーク、ハリウッド、上海などにライフスタイルホテルを展開するアンダーズは6月11日、東京都港区虎ノ門に「アンダーズ 東京(Andaz Tokyo Toranomon Hills)」をオープンする。
日本らしさを大切にしたサービスを提供
世界で12軒目のアンダーズホテルとなる同ホテルは、東京都港区虎ノ門1-23-4の地上52階建超高層複合ビル「虎ノ門ヒルズ」内、47-52階の6フロアに開業する。銀座や丸の内、霞ヶ関、新橋、赤坂、六本木などのエリアへのアクセスが便利な中心地に位置し、ビジネスにも旅行にも適したロケーションとなる。
内装デザインは、ニューヨークを拠点とするトニー・チー氏と日本人デザイナーの緒方慎一郎氏が手掛けた。内なる美、余分なものをそいだ純粋さを大切にする日本の美意識を尊重し、素材には和紙やクルミ材などの自然素材を採用。また、ふすまや障子のアイディアにヒントを得たデザインが空間の動きをつくり、シンプルでありながらも洗練された空間とした。
51階の「アンダーズ ラウンジ」は、ロビーの概念を取りのぞき。ドアマン、フロント、コンシェルジュ、ベルアテンダントというセクション毎の業務分担をなくすことで、さまざまな表情をもつマルチタスクの「アンダーズ ホスト」がゲストを迎える。チェックインは、ラウンジのソファでエスプレッソやウェルカムドリンクを片手に会話を楽しみながら、急いでいるゲストは客室に案内しながらなど、個々のスタイルに合わせて行う。
47階から50階には、8室のスイートルームを含む164室の客室を設定。広さはスタンダードでも50㎡を確保し、窓からは東京の眺望が楽しめる。また、日本の風呂の考えを取り入れた広くゆとりのあるバスタブを備え、部屋のミニバーのソフトドリンクやスナック、市内電話、WiFi接続はすべて無料で利用できる。
51階のアンダーズ ラウンジの隣は、メインダイニングとなる「アンダーズ タヴァーン」。52階までの吹き抜けを含む空間で、大きなガラス窓からは皇居やスカイツリーの景観を望める。レストランの天井から吊るされた木の彫刻は、イギリス人アーティストのチャーリー・ウィニー氏による作品。ソファのあるラウンジとバーを備えた212席のダイニングエリアでは、新鮮な日本の食材を使い、洗練された西洋料理を提供する予定だという。
52階のルーフトップは、古典的な日本建築と庭園を現代的に解釈したフロア。日本古来の神社は現代的なチャペル、日本の茶室に着想を得たルーフトップバー、思考と探求の場である書院はアンダーズ スタジオと、3つのエリアで構成される。東京で一番高い場所にあるチャペルには、すでに多くの婚礼予約が入っているという。
また、ゲストは37階のスパ&クラブ「AO(アオ)」も自由に利用可能。皇居を見渡すことのできるプールを含む1,350㎡のスパは、自然と水の融合をイメージしてつくられ、照明は和紙でつくられた行灯の光を採り入れた。
さらに、新虎通りに面した1階には、クラフトビールやハンバーガーを気軽に楽しめるカジュアルダイニング「BeBu(ビブ)」をオープン。また「ペストリーショップ」では、素材にこだわったスイーツや焼き菓子を取りそろえる予定だという。