Adobeはこのほど、Webエクスペリエンス管理ソリューションの最新バージョン「Adobe Experience Manager 6.0」を発表した。2014年5月末までに世界中で提供が開始される予定。

「Adobe Experience Manager 6.0」には、Webサイトのリニューアル、ダイナミックなアセット配信、モバイルアプリケーション開発における新機能が搭載されている。

  • Site:タッチ対応のインタフェースによって、Web / モバイルサイトの立ち上げを簡単に行うことができるようになった。また新しいテンプレート方式により、Webサイトリニューアルのプロジェクト期間が最大50%短縮可能になる。このほか、各社のコマースエンジンとの連携をサポートしており、自動翻訳なども利用できる。

  • Assets:ビデオなどの双方向型のメディア体験を、さまざまなデバイス向けに作成・提供することが可能になった。字幕の追加やエンゲージメントの測定など、高度なビデオ管理機能が搭載されている。新しいワークフローにより、キャンペーン立ち上げ用の写真撮影などのタスクも合理化できる。

  • Apps:企業向けモバイルアプリケーション開発ソリューション「PhoneGap Enterprise」と組み合わせることで、開発者とマーケターの協働体制を実現するプラットフォームとして機能する。

  • Communities:自社所有資産であるオウンドメディア上で、コミュニティを構築してロイヤルティを育成する取り組みをサポートするための機能も搭載された。「Adobe Experience Manager 6.0」の利用企業は、センチメント(感情)分析を通じ、コミュニティを運営しながら顧客エンゲージメントを強化できる。

  • Forms:デバイスの種類やユーザーの反応に合わせながら、Webサイト / モバイルサイト / モバイルアプリケーションの一部として、大量のフォームを作成・管理・公開できるようになった。