電通国際情報サービス(ISID)は3月21日から海外旅行中の高校生を被験者としたライフログ解析の実証実験を開始した。実証実験は3月31日まで行われる。

実証実験では、ソーシャルメディアに慣れ親しんだ若年層を対象に、海外渡航時の行動特性・行動意思決定プロセスや、ソーシャルコンテンツが行動意思決定に与える影響などを検証する。

被験者となるのは、大阪の府立高校に在籍する1~3年生16名。被験者が実験期間中に参加する国際交流プログラムの全行程が検証の対象となる。

実験期間中は、海外チェックイン機能を実装した「コンパスアプリ」やGPSロガーなどを用いて、被験者の海外旅行中のライフログを収集する。これを大阪で蓄積したログと比較し、日常生活と、海外渡航時の行動特性や行動意思決定プロセスとの差異を検証するという。

また、カードをかざすだけで外貨両替の受付が行えるサービスや、滞在場所付近の観光案内を漫画で表示するサービスなど、旅先で便利な各種ITサービスを試験提供し、その有効性を検証するとしている。