アララは、Webブラウザ上で簡単にAR動画コンテンツが作成できるASP型システム「MARCS STUDIO(マークススタジオ)」およびスマートフォンアプリ「marcs(マークス)」をエーエヌラボ A.N.Lab Joint Stock Company社と共同開発し、3月18日よりサービスの提供を開始した。

「marcs」使用イメージ。ポスターにかざすと、スマートフォンの画面に動画が流れる

「MARCS STUDIO」は、コンテンツの登録・公開、それに伴う課金処理までを一貫してWebページ上で行うことができるサービス。登録する素材は動画再生のきっかけとなる画像と再生したい動画の2点のみで、専門知識がなくとも気軽にAR動画コンテンツを作成できるという。また、AR動画の再生後に関連URLを表示したり、動画再生を行わずに直接Webサイトへつなぐ、といった設定にも対応可能。ターゲットとなる画像に対して「何の動画を紐づけるか」「出現位置や大きさはどうするのか」といった基本的な設定はもちろん、動画の再生期間なども設定できる。

さらに、スマートフォンアプリの「marcs」には、業界初の「カタログインデックス機能」を搭載。他の類似サービスでは、例えば雑誌のあらゆるページにAR動画コンテンツが散りばめられている場合、それらを全てスキャンする必要があったが、本機能では、一度のスキャンで全動画リストがサムネイルで表示される仕組みになっており、より手軽に各ページの動画を再生できるとのこと。

サービスの全体像

「MARCS STUDIO」利用の流れ

「カタログインデックス機能」サムネイル表示イメージ

本サービスの初期費用は無料で、システム利用料は月額定額制(通信アクセス料は別途)。月5,000回再生までのプランは月額7万円からとなっている。

なお、4月からは本サービスを採用した各企業のキャンペーンが順次スタートする。KADOKAWA社は、『そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠』および『棺姫(ひつぎ)のチャイカ』というアニメ2作品の映画・DVDポスターにスマートフォンかざすと動画が出現するというキャンペーンを開始。また、リトルアンデルセンが展開するキッズブランドの「HYSTERIC MINI」は、MOOK本『HYSTERIC MINI 2014 Spring&Summer collection』のキャンペーンに同サービスを採用。特設ページにて、紙面の任意画像をかざすとオリジナルクッションの動画を見ることができるという。