日本ヒルズ・コルゲートはこのほど、猫のペットオーナーである20代以上の男女を対象に「愛猫のストレスと病気に関する意識調査」を実施、結果を公表した。
同調査は2月15日~17日、2013年1月から今現在まで猫を飼っている20代以上の男女(536名)を対象に、インターネットによるアンケート調査にて実施した。
半数が「愛猫がストレスを感じている」と回答
ペットオーナーに、愛猫がストレスを感じやすいかを尋ねたところ、49.8%が「あてはまる」「ややあてはまる」と回答。また、「神経質」「人見知り」と回答した人も半数以上と、猫が実はストレスを感じやすいことがうかがえる結果となった。
生活変化で3頭に1頭の愛猫が体調に異常
次に、愛猫がストレス受ける原因について調査。引越し、就職など春に起りやすいペットオーナー側の生活変化が起った際に、愛猫の体調、行動に変化があったかを尋ねたところ、3頭に1頭の愛猫に変化があったことが判明した。
ストレスが原因とされる「特発性膀胱炎」の可能性も1.5倍
さらに、どのような変化があったかを尋ねたところ、体調や行動面では「頻繁に鳴く」(43.0%)がもっとも多く、排泄行動では「粗相をする」が 51.3%でもっとも多くなった。このような体調、行動、排泄行動の変化は猫がストレスを感じた際に起ることがある状態であり、ペットオーナーの生活の変化が愛猫にもストレスとなり、体調や行動へ影響した可能性がうかがえる結果となった。
ストレスを感じやすい猫と感じにくい猫を比較したところ、昨年の 1 月からの病歴について、ストレスを感じやすい愛猫の 31.8%が何らかの病気に罹ったのに対し、感じにくい愛猫は 19.7%のみという結果となった。
また、「トイレ以外のところで排泄する」「排泄時に鳴く」など、ストレスが原因とされる「特発性膀胱炎」の可能性がある症状の有無について尋ねたところ、ストレスを感じにくい愛猫に比べストレスを感じやすい愛猫は症状が1.5倍となった。
愛猫の体調に気を使っていると思っているのは飼い主の思い違い
一方で、ペットオーナー側の意識はまだまだ低く、愛猫の健康のために「定期的に病院で検診を受けている」ペットオーナーは36.6%にとどまった。
また、「トイレが食事をする所と離れた静かな場所にある」「愛猫が登れるような高い場所が用意してある」など、愛猫が過ごしやすい環境がすべて整っている家庭も11%のみという結果となった。