グローバル化が進められ社内公用語を英語にする企業まで出てきた今日この頃。日本を訪れる外国人旅行者も増え、英語を使って話す機会が増えた人も多い一方、間違った使い方をしていることもありそう。そこで日本に住む20人の外国人に、日本人の英語でおかしいと思ったところがあるか聞いてみました。

■子供が外人に対していう「ハロー」は発音も初めて聞くと通じませんし、普通は「ハロー!」より「ハイ!」の方が使われます(ロシア/20代後半/女性)

■地下鉄のプラットホームを「ホーム」と略すと、家の「ホーム」と同じく聞こえる(ギリシャ/30代前半/男性)

■単語やフレーズではないんですが、発音がひどくて分からない、ということがよくあります(オランダ/30代前半/男性)

■リモコン、オルライトなど。日本式英語が多い、カタカナ発音の英語なので聞き取れない(韓国/30代後半/女性)

やっぱり……という感じで、まずは発音を指摘されました。日本にはない発音があるのが原因ですが、そのほかにストレス(強弱)をつけない話し方など日本語ならではの理由があるのです。英語を公用語とするシンガポールでも独特な発音をするものがあるものの、「シングリッシュ」と呼ばれて国際的な理解を得ています。日本人的な発音にも慣れていただけるとうれしいですね。

■たくさんあります。キープ、トラブル、アピールなど、全て元英語の意味のひとつだけをとって、それに日本人の会話の中に更に微妙に意味が変わってきたような気がします(ブラジル/30代前半/男性)

■バイク、アイス(英語ではバイクが自転車のことです。アイスは氷のこと)(イラン/20代前半/女性)

■ファイト! ちょっと意味が違うと思う(マリ/30代前半/男性)

確かに。「ファイト!」は「戦う」という意味ですから、もともとはなにか戦闘的なものを応援したことから定着したのかもしれません。「バイク」や「アイス」も、「モーターバイク」や「アイスクリーム」を省略してそう言うようになったのだと想像できますが、外国人には通じにくいでしょう。

■和製英語が面白いですね。例えば、リュック(中国/20代後半/女性)

■特に例がないが、日本語から直訳される言葉は結構ある(トルコ/20代後半/男性)

■単語が多いです。例えば、ゴールデンタイム:primetime, ベビーカー:pushchair など(タイ/30代後半/女性)

■和製英語。初めて聞いた時に意味がよく分からないことが多い(ドイツ/30代後半/男性)

一番多かった答えが、和製英語でした。中国の女性の指摘した「リュック」はドイツ語の「ルックザック(背嚢)」からきているようです。もしかしたら、ドイツ人には通じていたかも……?

■ほとんどですが、特にいわゆる「悪い言葉」(アメリカ/30代後半/男性)

日本語には「悪い言葉(swearword)」がないといわれています。まぁ、あるにはあるのですが英語のようにキツい表現のものが少ないので、いざ英語で使おうとするとおかしくなるのかもしれません。

実は「特に思いつかないです(スウェーデン/40代後半/女性)」といった意見もありました。英語に限らず、言葉は生きているものですからその国に根付いて独自の意味を持つこともあります。和製英語も日本語として覚えなくてはならないですが、それもまた一興……ですよね!