京セラは3月12日、金属加工用の切削工具である高送りカッタ「MHF型」を3月13日より発売すると発表した。

高送りカッタ「MHF型」

同製品は、新開発のチップと固定用のホルダの2つからなる荒加工用のカッタ。独自形状のチップは、被削材への食い付き時の衝撃を低減する工夫が施され、スムーズな切り込みが可能だという。

チップは3種類あり、平面・肩加工、ランピング加工、ヘリカル加工、プランジ加工などの加工用途に合わせて利用できる。チップは突発的な欠損を抑制するため、高靭性母材にCVD/PVDコーティングを施し耐摩耗・耐欠損性を高めている。

推奨被削材は、炭素鋼、合金鋼、金型鋼、ねずみ鋳鉄、ダグタイル鋳鉄、Ni 基耐熱合金、チタン合金、ステンレス鋼。

価格はすべて税別で、ホルダが全41型番で3万2000円~12万1300円、チップが全24型番で1150円~1400円。同社は初年度の販売目標を3億円としている。