日立化成、日立製作所、住友電気工業は3月3日、日立電線メクテックのエポキシ樹脂成型品事業を新たに設立する合弁会社「日立化成住電パワープロダクツ(仮称)」が継承することで合意したと発表した。出資比率は日立化成51%、日立製作所が9%、住友電気工業が40%となる。
エポキシ樹脂は、絶縁性、耐熱性、耐水性、耐薬品性、耐候性に優れるなどの特徴がある樹脂で、電気・電子部品、宇宙航空機、自動車、船舶、建築土木、家具などの分野で利用されている。新会社ではガス絶縁開閉装置、送配電ケーブル用機器のエポキシ樹脂成型品を製造する。
継承の計画は、電線メクテックから日立金属が設立した準備会社にエポキシ樹脂成型品事業の事業譲渡を行い、日立金属から3社が準備会社の株式の譲渡を受ける。なお、今後エポキシ樹脂成型品の材料新技術の開発においても3社共同で進めていくとしている。