Phoronixに掲載された記事「Linux 3.14 Kernel File-System SSD Benchmarks」がSSDにおけるファイルシステムベンチマーク結果を伝えた。使われたオペレーティングシステムは開発段階にあるUbuntu 14.04、使われたカーネルはLinux 3.12カーネル、Linux 3.13カーネルおよび開発段階にあるLinux 3.14カーネル。ファイルシステムにはBtrfs、EXT4、F2FSが使われている。使用されたSSDはSanDisk SD5SF212 128GB。
F2FS(Flash-Friendly File System)はSamsungの開発者によって開発されているフラッシュ向けのファイルシステム。Linux 3.14カーネルではいくつかの試験で性能が落ちていることがわかる。Threaded I/O TesterとPostMarkではEXT4の方がF2FSよりも高い性能を示している以外は、F2FSがもっとも高い性能を示している。
Phoronix - Linux 3.14 Kernel File-System SSD Benchmarksより抜粋 |
Phoronix - Linux 3.14 Kernel File-System SSD Benchmarksより抜粋 |
Phoronix - Linux 3.14 Kernel File-System SSD Benchmarksより抜粋 |
Phoronix - Linux 3.14 Kernel File-System SSD Benchmarksより抜粋 |
SSDなどのストレージデバイスはHDDとは動作原理が大きく異なる。EXT4などもともとUFS/FFSの設計思想をベースにしてきたファイルシステムはHDDのような円盤が物理的に回転する装置であることを前提にして設計を変更してきた経緯があり、SSDでは必ずしも性能を発揮できない。SSDなどのデバイスで高速に動作するにはSSDの動作特性を加味して設計したファイルシステムが必要。