Ars Technicaに掲載された記事「Ubuntu desktop moving application menus back into application windows」が、Ubuntuの次期長期サポートバージョンとなる「Ubuntu 14.04 LTS」では、Mac OS Xのように画面上部に固定化されたグローバルメニューのみを採用するのではなく、ウィンドウごとにメニューを表示する従来のスタイルをさらに改善したものも提供すると伝えた。以前とまったく同じウィンドウメニューへ戻すのではなく、タイトルバーと同じ領域にメニューを表示するとしている。こうした仕組みにすることで作業スペースを減らすことなくウィンドウメニューを提供できると説明がある。

アプリケーションメニューをウィンドウごとではなくグローバルメニューとして一ヶ所にまとめることは、小さいスクリーンを有効活用するという観点では有益。UbuntuはスマートフォンやタブレットデバイスなどPC以外のデバイスへの対応を進めていたこともあり、こうしたデザインは特定の利点があった。しかし、最近では4Kモニタなど高解像度で大きなサイズのスクリーンを使用するユーザも増えている。こうしたユーザにとってはメニューが常に最上部に表示されることは、アプリケーションから距離が遠くなり逆に不便さを増す要因になっている。

今回のデザインはその双方の利点を得ることができるもので注目される。同じUIのままで、サイズが小さいスクリーンを採用しているデバイスであっても、大きなサイズのモニタであっても双方に利点が得られる。また、フルスクリーン化した場合には現在のようにグローバルメニューのようにメニューが表示される。