2月14日からの大雪により、大手携帯電話キャリア各社は17日、災害救助法が適用された地域のユーザーを対象にした支援措置を発表した。

一般ユーザーに関わる支援措置について、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル3社ともに利用料金の支払い期限の延長に応じる。またNTTドコモとKDDIでは、今回の被災により、破損、故障した携帯電話の修理費用の減額を実施する。ソフトバンクでは、破損、紛失、水濡れの場合の交換費用の減額を行う。

各社の支援内容および対象者は以下のとおり。

NTTドコモ

NTTドコモでは、携帯電話などの利用料金をドコモショップ、コンビニエンスストア、金融機関の窓口で支払っている場合、2014年2月請求分(2014年1月利用)の支払期限を3月31日まで延期する。また、2月17日から3月31日までの期間、破損・故障した携帯電話の故障修理代金の一部減額等を行う。

一連の措置は、災害救助法の適用地域を、契約住所または請求書送付先としているユーザーが対象となる。

KDDI、沖縄セルラー

KDDI、沖縄セルラーでは、au携帯電話サービス、auひかり(au one net)、メタルプラス電話、au one net ADSLの固定通信サービスの利用料金を窓口で支払っている場合、2014年2月請求分(2014年1月利用)の支払期限を3月31日まで延期する。

被災により、自宅から避難するなど諸事情により、auひかり(au one net)、メタルプラス電話、au one net ADSL、ケーブルプラス電話の固定通信サービスをまったく利用できなかった場合、ユーザーからの申告により、その期間の月額基本料、付加サービスの利用料の減額にも応じる。

携帯電話修理費用も減額する。2月15日から2月28日まで、長野県、群馬県、山梨県、東京都、神奈川県、埼玉県、栃木県、愛知県、岐阜県、静岡県のauショップ・PiPitで修理費用の一部減額を行う。

一連の措置は、請求書送付先が災害救助法適用地域のユーザーが対象となる。

ソフトバンクモバイル

ソフトバンクモバイルでは、利用料金を窓口で支払っている場合、1月利用分(支払期日2月16日、2月26日)、2月利用分支払期日3月6日)の支払期限を請求書記載日から1カ月延長する。

また、被災により、破損、水濡れ、紛失で携帯電話の交換を希望する場合、その交換費用を一部減額する。長野県、群馬県、山梨県のソフトバンクショップで受け付ける。

一連の措置は、契約者住所または請求書送付先住所が、災害救助法適用地域内に所在するユーザーが対象となる。

災害救助法適用地域

各社の支援措置の対象となる災害救助法適用地域は拡大している。災害救助法の適用情報は内閣府のホームページ上で公開されている。17日18時30分現在、第3報では以下の市町村が対象。長野県茅野市、北佐久郡軽井沢町、北佐久郡御代田町、諏訪郡富士見町、群馬県安中市、山梨県富士吉田市、南巨摩郡早川町、南都留郡山中湖村、南都留郡富士河口湖町。

なお、携帯キャリア各社の措置対象の地域については、各社のホームページを参照のこと。