阪急コミュニケーションズはこのほど、書籍『僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか』を発売した。著者はジャーナリストのリヴァ・フロイモビッチ氏。価格は1,700円(税別)。
同書は、米英から、日本、スペイン、中国、ブラジルなどまで50人以上の「Y世代(1976-2000年生まれ)」を、執筆時28歳だったウォール・ストリート・ジャーナル記者が徹底取材。「史上もっとも高学歴なのに職につけない世代」が抱える絶望を克明にレポートする。非正規雇用や低賃金など世界の若者たちに共通する問題について、労働市場の構造や政府政策といった様々な視点から検証し、解決への糸口を探る。そして、自力でのし上がろうとするY世代へメッセージを送る。
主な内容は、「序章 豊かな生活(グッドライフ)の終わり」「第1章 金融危機後のアメリカの若者たち」「第2章 アメリカより深刻なヨーロッパ」「第3章 Y世代に不利な労働市場」「第4章 すでに頭脳流出は始まっている」など。
著者のリヴァ・フロイモビッチ氏はニューヨークで育ち、ニューヨーク大学でジャーナリズムの学士号を取得。現在、主にウォール・ストリート・ジャーナル紙やダウ・ジョーンズ・ニューズワイヤに執筆している。両親は旧ソ連(現在のウクライナ)出身で、米国に移住後、"アメリカンドリーム"を成し遂げたという。