東京都建設局は5日、水辺の魅力向上と地域の活性化を目的に、日本橋川の河川敷地(東京都・中央区)を活用して、飲食店の営業を行う"かわてらす"の社会実験を中央区と連携して実施すると発表した。

かわてらすとは、夏の京都などでよく見られる「川床」の東京都版。今回の社会実験は、かわてらすの設置と飲食店営業を民間事業者が行い、都は河川敷地の使用に係る規制を期間限定で緩和する。2013年7月には隅田川で事業者を募集しており、今回、水辺のにぎわい創出の広域的な取り組みとして、日本橋川にも展開を図り、参画事業者を募集する。

対象区間は日本橋川の日本橋を中心として江戸橋から一石橋までの区間。実験期間は2014年2月5日~2017年3月31日で、設置のための一時占有許可期間はこのうち2年以内となる。対象店舗は、日本橋川に隣接し、実験期間中に営業している飲食店または営業を予定している飲食店。

日本橋川かわてらす対象区間(出典:東京都Webサイト)

主な募集条件として、「建物および土地所有者、地域団体や隣接者等とかわてらす設置に関する十分な調整ができていること」「清掃や緑化などの周辺環境の向上等による地域貢献を行うこと」「かわてらすの設置・撤去および維持管理、日本橋川の魅力向上に資する取組、河川敷地の一時占用等、社会実験に関わる費用を負担すること」などが求められる。