日本オラクルは28日、Software as a Service(SaaS)型クラウド・アプリケーションと自社運用(オンプレミス)アプリケーションとのデータ連携を単一の基盤上で実現するアダプタ「Oracle Cloud Adaptors」の第一弾として、Salesforce.com専用の「Oracle Cloud Adapter for Salesforce.com」と、同アダプタと関連ソフトウェアをパッケージにした「クラウド統合パック」を提供開始したと発表した。

「クラウド統合パック」は、異種のアプリケーションの連携およびインタフェースを統合する「Oracle Service Bus」、クラウドとオンプレミス・アプリケーションにまたがるトランザクションを監視する「SOA Management Pack Enterprise Edition」、データベースやJavaプラットフォームへの接続をサポートする「Oracle Technology Adaptors」を含むパッケージ製品。

サービス指向の接続利用でクラウドとオンプレミス・アプリケーションにまたがる複雑な連携をシンプルにし、継続的なクラウド適用領域の拡張に耐える連携基盤を構築することができる。なお、同社では、「Oracle Cloud Adapter for Salesforce.com」の利用によりSalesforce.comとの接続の作業工数を約50パーセント削減できると試算している。

「Oracle Cloud Adapter for Salesforce.com」の価格は、38万円から(税別。10ユーザー利用の場合)、「クラウド統合パック」の価格は88万円から(税別。10ユーザー利用の場合)となっている。