Appleは、iBooksテキストブックとiTunes U Course Managerの提供地域の拡大を発表した。iBooksテキストブックは、新たに日本、ブラジル、イタリアを含む51カ国で、iTunes U Course Managerは新たにロシア、タイ、マレーシアを含む70カ国において提供される。

iBooksテキストブックでは、iPad向けにインタラクティブなアニメーション、回転する3Dの図形、フリック操作で閲覧できる写真、タップ操作で再生される映像などを備えたフルスクリーンの教科書を提供する。Appleによれば、すでに採用が進められている米国の高校の基本課程と英国のGCSE(General Certificate of Secondary Education)では100%を網羅しているという。

iTunes U Course Managerは、教育コンテンツの配信サービス「iTunes U」のコース(講座)を作成・配布するためのツール。ユーザーが作成した教材をコースカリキュラムの一部として統合できるのに加え、インターネット上のコンテンツ、iBooks Storeで提供されている書籍、既存のiTunes Uコレクションにある75万本以上の教材、App Storeで提供される100万本以上のiOSアプリのいずれも、コースカリキュラムに統合することが可能となる。作成したコースはiTunes Uアプリを通じて受講者へ配布、および一般に公開することができる。

日本国内においては、東京大学、京都大学、北海道大学、早稲田大学、慶應義塾大学などがiTunes Uから配信を行なっているが、今後、小中高校での利用が期待される。