アドバンスト・メディアは1月21日、同社の音声認識「AmiVoice」がNTTドコモ開発のHEMSに採用されたと発表した。総務省の被災地域情報化推進事業として仙台市が実施している「平成24年度仙台市エコモデルタウンプロジェクト推進事業(田子西地区)」において、仙台市田子西地区に建設したスマートハウス(16戸)に設置されたHEMSに実装されている。

HEMS(HomeEnergyManagementSystem/家庭用エネルギー管理システム)は、停電時にも定置型リチウムイオン蓄電池や電気自動車から電力の供給が可能になるシステムをするもの。

「電力会社から購入する電力」や「太陽光パネルで発電した電力」「定置型リチウムイオン蓄電池に貯めた電力」「ガスから水素を取り出して発電した電力」「電気自動車に貯めた電力」といった5種の分散電源を効率的に利用することができる。

ドコモが開発したHEMSは、家庭内に設置されているタブレットにより、電力量や省エネ設備の稼働状況の「見える化」を行うもので、今回、音声認識の導入にあたって過去の実績より「AmiVoice」が選ばれた。

HEMS概要図

音声認識技術を用いることで、分かりやすく使いやすいUI(ユーザインタフェース)を実現したほか、タッチパネルの誤作動を低減し、トップ画面から目的の画面にワンアクションで移動することが可能となった。

音声認識利用イメージ画像

また、電気量の確認や部屋別の電気使用量の確認、電気自動車の充電モニタリングなど、150以上の音声コントロールが搭載されている。