秩父鉄道と秩父観光興業は、2~3月にかけて1000系電車の引退記念イベントを展開する。現在2編成が在籍する秩父鉄道1000系は、2月に1010号、3月に1003号が相次いで引退し、今年度で全編成が営業運転を終了することになっている。

2月引退予定の秩父鉄道1000系1010号(秩鉄オリジナルカラー)

3月引退予定の秩父鉄道1000系1003号(オレンジバーミリオン)

引退を記念し、「1000系電車メモリアル記念乗車券」「1000系電車デザイン 秩父路遊々フリーきっぷ」を2月1日に同時発売。記念乗車券はD型硬券タイプの乗車券12枚セットで、1003号と1010号をモチーフにした台紙付き。2,000セット限定で、価格は1,920円。フリーきっぷは秩父鉄道全線1日乗り放題で、価格は1,400円。

1010号の引退前日となる2月22日には、熊谷駅発着の日帰りツアー「さよなら1010F貸し切り&撮影会ツアー」を実施。1010号と1003号を連結し、6両編成の貸切列車として運転。秩父駅構内や広瀬川原車両基地での撮影会も楽しめるツアーとなる。旅行代金は、弁当とツアー限定の記念品が付いて大人3,900円、小児3,000円。秩父鉄道ウェブサイトまたは秩父観光ツアーセンターにて申込みを受け付ける。定員248名。

1010号は引退当日の2月23日も、1003号との6両編成で運転。引退記念臨時運転として、熊谷~三峰口間を1往復運行する。運行時刻は熊谷駅9時24分発と三峰口駅13時38分発で、上り・下りとも停車駅は寄居・長瀞・秩父のみとなる。引退記念列車は普通乗車券のみで乗車可能。当日は乗車記念証がもらえるという。

秩父鉄道1000系最後の編成となる1003号が引退する3月にも、貸切ツアーや記念臨時運転が予定されており、決まり次第、同社ウェブサイトなどにて発表される。