ヴイエムウェア、シスコシステムズ(シスコ)、ネットアップの3社は8日、大阪府教育委員会事務局が、3社の提供する各種ソリューションにより、大阪府内の約170校の全府立学校の教職員が利用するICT環境を統合するとともに、教職員が使用する約1万3,000台のPCを仮想デスクトップに移行すると決定したと発表した。

大阪府教育委員会事務局では、仮想化技術を通じたサーバ集約や教職員に配備されている複数端末の仮想デスクトップ環境への移行・集約による、最適化された統合ICT基盤の構築に向けた方針を策定しており、そして今回、業務効率の向上、コスト削減、セキュリティの確保、信頼性の高いシステムなどの要件を検討した結果、FlexPodとVMware Horizon Viewの導入を決定した。

大阪府教育委員会事務局は、ヴイエムウェアの仮想化ソフトウェア、シスコのUCSサーバとNexusスイッチ、ネットアップのNetApp FASストレージで構成される検証済みデータセンター プラットフォームであるFlexPodによるICT基盤の統合と、ヴイエムウェアの仮想デスクトップ ソリューションであるVMware Horizon Viewによる仮想デスクトップ環境の導入により、教育向けでは国内最大規模となる仮想デスクトップ基盤(VDI)を構築予定。

これにより、シンプルかつ一元的な運用管理を通じた業務効率の向上と、セキュアで信頼性の高いICT環境を実現する。

なお、今回のシステム導入に際し、NTT西日本がシステム全体の構築を、システム全体の運用はエヌ・ティ・ティ ネオメイトが担う。

大阪府教育委員会事務局が導入した各ソリューションは、次のとおり。

『FlexPod Datacenter(検証済みデータセンター プラットフォーム)』

  • VMware vCloud Suite

  • Cisco UCS 6296ファブリックインターコネクト

  • Cisco UCS 5108ブレードシャーシ

  • Cisco UCS B200M3ブレードサーバ

  • Cisco VIC 1240/1280仮想ネットワークアダプタ

  • Cisco Nexus 7009コアスイッチ

  • NetApp FAS3250AE ストレージ

『VMware Horizon View (仮想デスクトップ ソリューション) 』 また、大規模ネットワーク基盤を支えるソリューションとして、Cisco Nexus 7009コアスイッチとCatalyst6500/ASAファイヤーウォールモジュールも併せて導入している。