プレイフルラーニング~幼児の「遊びと学び」プロジェクトはこのほど、「子育てや子どもとの遊び方に関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は、3~6歳の幼児期の子どもを持つ全国の親を対象として、12月7日~8日に実施。1,032名から回答を得た。
2人に1人は「子どもの将来が不安」。習い事に興味がある親は全体の約85%
「子どもの将来に関して不安はあるか」を聞いたところ、61.4%が「とても不安だ/どちらかといえば不安だ」と答えた。また「早期教育に興味があるか」という質問では全体の67.2%が「興味あり」と回答。「現在習い事をしている、またはさせたいと思っているか」との問いには、43.1%が「実際に習い事をしている」、42.3%が「していないがさせたい」と思っていることがわかった。
その一方で「現在している習い事が将来役に立つか」との問いに対しては、45.1%が「役に立つかは分からない」と回答しているほか、「習い事にかかる費用を負担に感じる」と回答する親も59.7%いた。習い事にかかる費用の年間平均額は96,756円で、都市部(東京・大阪)に限ると110,509円だった。
2人に1人が子育てに悩み。特に「しつけ方・怒り方」の悩みが上位
「現在子育てに悩んでいるか」との問いには、47.5%が「悩みを抱えている」と回答した。具体的な子育ての悩みについては、1位「子どもが注意しても直らない時は怒鳴ったりしてしまう時がある」(70.2%)、2位「自分のしつけ方や褒め方・叱り方が正しいのか自信がない」(65.9%)、3位「子どもが自分の思い通りに動いてくれないとイライラする」(56.5%)、4位「子どものすることにいちいち口出ししてしまう」(36.3%)と、しつけ方や怒り方についての悩みが上位を占めた。
子どもと一緒に遊ぶ時間が1日1時間を切る親は8割
「1日のうちで子どもと一緒に過ごす時間」は平日平均5.9時間だったが、そのうち一緒に遊ぶ時間は「1時間未満」と回答した親が78.2%いることがわかった。また、「子どもと過ごす時間をもっと増やしたいか」という設問には、59.9%が「増やしたい」と回答しており、共働き夫婦では74.1%、それ以外では53.5%と、特に共働き夫婦において顕著にその傾向が見られた。
子どもの遊ばせ方は「子どもの自発性を尊重する」が9割
「子どもの遊ばせ方」についての設問では、「遊びに対する子どもの自発性を大事にしている」に対し、90.3%が「よく当てはまる/やや当てはまる」と答え、子どもの自発性を重んじていた。しかし一方で、「大人の目線で指示や命令をたびたび口にしている」(56.0%)や、「親が遊びやルールについて丁寧に説明するようにしている」(61.2%)といった、良かれと思って丁寧に説明し、幼児の自発性を損なってしまいがちな項目に対しても「よく当てはまる/やや当てはまる」と回答している親が約6割おり、子どもへの関わり方についても理想と現実で差が生じていることがわかった。
調査の詳細は「プレイフルラーニング~幼児の遊びと学びプロジェクトの最新レポート」で閲覧できる。