米Apple、静電式タッチパネル「ホバー操作」と心電図システムの特許を取得

 

米Appleが12月24日(米国時間)に取得した2つの特許が話題になっている。1つがスマートフォン等への組み込みセンサーで心電図を読み取る仕組みをまとめた特許、そしてもう1つが静電容量式タッチパネルでの「ホバー操作」の特許となる。特に後者は今年2013年にNTTドコモが発売した国内モデルやSamsungのGalaxy S4にも搭載された技術であり、iOSデバイスでの採用も含め、今後のAppleの動向が注目される。

米Appleが取得した「ホバー操作」特許の解説図(出典: USPTO)

同件はApple Insiderが報じている。前者の心電図システムは「Seamlessly embedded heart rate monitor」の名称で特許番号8,615,290を与えられたもので、前述のようにスマートフォン等のデバイスのセンサーを使って心電図を読み取ることを目的としている。仕組み自体はそれだけなのだが、最終的にこの仕組みを使ってユーザーを識別したり、ヘルスケア分野での診断に役立てるなど、むしろ応用例の部分に注目したい特許だ。

もう1つの特許は「Touch and hover signal drift compensation」の名称で8,614,693の番号を与えられている。通常、静電容量式タッチパネルは指などの人体や誘電物質が触れることで電気容量の変化を感じ取り、これでタッチ認識を行っている。だが、これではマウス操作などでよくある「対象をクリックしていないがカーソルは存在する」状態を示す「ホバー(Hover)」操作が利用できず、デジタイザで用いられるような感圧操作が実現しにくい。また操作の正確性やエラー補正のために、微妙なタッチ感を実現するのが難しいという理由もある。

しかしここ最近になり、従来型の静電容量式タッチパネルで疑似デジタイザや「ホバー」をUIとして実装した端末が登場し始めている。NTTドコモが今年2013年夏モデルで富士通Arrowsなど国内3モデルを対象に採用したほか、SamsungがGalaxy S4で同ホバー技術を使ったUIを実装している。また最近ではNVIDIAが「Tegra Note 7」で疑似デジタイザ機能を採用するなど、技術的にこなれてきた印象がある。まだまだUI的に練られていない部分もみられ、操作性も若干不安定な感じもあるが、今後AppleがiOSデバイスに採用するかも含め、動向が注目される技術の1つだといえるだろう。なお、今回取得した特許が他の製品が採用している技術とバッティングするかについては不明だ。

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