矢野経済研究所は12月16日、ITベンダーの満足度について、ユーザーである国内の民間企業、団体等の法人に対しアンケート調査を実施、その調査結果を発表した。

同調査では、法人(国内民間企業、団体等)におけるIT業務のメインベンダーに対し、「導入~開発フェイズ」と「保守運用フェイズ」における満足度についてアンケート調査を実施。

調査は2013年7月~12月の期間で、調査対象は国内の民間企業、団体、公的機関などの法人。調査方法は郵送によるアンケート形式と同社専門研究員による直接面談を併用している。

「導入~開発フェイズ」においては9項目(提案力、コンサルタントの品質・体制、プロジェクトマネジメント、最終製品の品質、価格、予算遵守、業務分析、最新技術への対応、継続意向)を評価。

また、「保守運用フェイズ」においては8項目(ノウハウの豊富さ、トラブルの予防、トラブル時の初期対応、トラブルシューティング、セキュリティ対策、問い合わせへの対応、価格、継続意向)を評価した。

調査結果によると、「導入~開発フェイズ」における現行のITメインベンダーに対する継続意向については、全体として「継続したい(10.1%)」「まぁ継続したい(65.0%)」の合計が75.1%であった。同フェイズにおいて最も満足度の高いITベンダーは日立システムズで70.67点、次いで日本IBMの64.94点、NECネクサソリューションズの64.00点となった。

「保守運用フェイズ」における現行のITメインベンダーに対する継続意向については、全体として「継続したい(11.2%)」「まぁ継続したい(69.7%)」の合計で80.9%だった。こちらのフェイズでは最も満足度の高いITベンダーは日本IBMで73.95点、次いで富士通マーケティングと都築電気が同点の70.00点となっている。