KTC(京都機械工具)はこのほど、ラチェットハンドルのグリップ部分に美しい装飾を施し、世界でも類を見ない「鑑賞用美術工具」とした「ネプロス 漆ラチェットハンドル」7アイテムの受注を開始した。

「ネプロス 漆ラチェットハンドル」

同製品はKTCと漆工芸の「佐藤喜代松商店」とのコラボレーションから生まれたもの。世界最高クラスの90枚ギアを搭載し、2013年度グッドデザイン賞を受賞した「ネプロス 9.5sq.ラチェットハンドル」(NBR390)のグリップ部分に、漆を何層にも塗り重ね、日本が世界に誇る京漆器の伝統技法を駆使した美しい装飾を施した。「機能美と装飾美、質実剛健と絢爛豪華を兼ね備え、『鑑賞用美術工具』という新たな世界を創出する『ネプロス 漆ラチェットハンドル』は、伝統と格式に重きを置きながら新しいものを積極に取り入れる、チャレンジ精神に満ちた京都ならではの作品」(KTC)とのこと。

ラインナップは、展示会「COOL KYOTO 2011」で発表され、大きな反響を呼んだ「金蒔絵」に加え、「白檀塗り」「研出蒔絵」「平蒔絵」「高蒔絵」「蒔絵と螺鈿(らでん)」といった漆工芸の伝統的な技法を駆使し、日本伝統の図案を描いた全7種。価格は、「No. NBR390JYA 柳(やなぎ)」が22万円、「No. NBR390JTA 瀧(たき)」が47万円など。手作りによる完全受注生産のため、注文から納品まで約3カ月かかるという。