米Googleがロボット技術開発企業の米Boston Dynamicsを買収した。買収金額などの詳細は公開されていない。Googleはロボット技術を強化しており、半年で8社目の買収になる。

Boston Dynamicsは1992年にマサチューセッツ工科大学(MIT)のMarc Raibert氏が創業したロボット技術企業。センサーベースの制御とコンピュータを搭載する走行ロボットを得意とし、整地されていない地面を時速6.4キロの速度で歩走したり、35度までの傾斜を登ることができる4本足ロボット「BigDog」や「WildCat」など、多数のロボットを開発している。ソニーの「AIBO」を利用した走るAIBOの開発も行ったことがある。米国防高等研究計画局(DARPA)やアメリカ陸軍などの防衛関係を多く顧客に持つ。

New York Times紙らの報道によると、Googleは12月13日にこの買収を認めたという。Googleはこのところ急ピッチでロボット関連の技術企業を買収している。ロボット関連のプロジェクトは、Googleの中で先進的な技術開発を行うGoogle Xの下で進んでおり、Androidの開発を統括したAndy Rubin氏が今年春にGoogle Xに異動して進めている。Google Xの代表例は「Google Glass」、Googleカーこと自動運転車などがある。

雪の中を走行する「BigDog」

10月に発表した「WildCat」。ギャロップ走行で時速25.7キロを実現

ヒューマノイドロボットの「Atlas」