ドワンゴと日本将棋連盟は東京・六本木のニコファーレにて10日、「第3回 将棋電王戦」記者発表会を開催した。

「第3回 将棋電王戦」記者発表会

発表会には日本将棋連盟理事・谷川浩司九段、日本将棋連盟理事・片上大輔六段、ドワンゴの川上量生会長、「第3回 将棋電王戦」に出場するプロ棋士と将棋ソフト開発者が登壇し、対戦カード、対局日程、会場などを発表。さらに、スペシャルゲストとして、まさかの安倍晋三内閣総理大臣が登場して振り駒を行い、先手・後手番が決定した。「第3回 将棋電王戦」の対戦カード、対局日程、会場は以下のとおり。

第3回 将棋電王戦 日程

第一局 3月15日(土)/有明コロシアム(東京)
菅井竜也五段(▲先手) 対 習甦(竹内章氏)

第二局 3月22日(土)/両国国技館(東京)
佐藤紳哉六段     対 やねうら王(磯崎元洋氏)(▲先手)

第三局 3月29日(土)/あべのハルカス(大阪)
豊島将之七段(▲先手) 対 YSS(山下宏氏)

第四局 4月 5日(土)/小田原城(神奈川)
森下卓 九段     対 ツツカナ(一丸貴則氏)(▲先手)

第五局 4月12日(土)/将棋会館(東京)
屋敷伸之九段(▲先手) 対 ponanza(山本一成氏・下山晃氏)

振り駒を行った安倍晋三内閣総理大臣

実際の振り駒で、五枚すべて「歩」を出した(奇数局はプロ棋士の先手となる)安倍総理は「五枚とも歩が出る確率は低いと思いますが、気持ちよかったです。今年は富士山が世界遺産に登録されましたが、将棋もクール・ジャパンで世界に発信していきたいですね」と話し、「官房長官からお話があったのですが、ニコニコ動画は思い出深い場所。参議院選や総裁選の時も出させていただきましたし、ホームグラウンドだと思っています」と今回の振り駒を受けた経緯を説明した。

また安部総理は、当時の日本将棋連盟会長の故・米長邦雄氏と将棋を指したエピソードも披露しながら、電王戦の魅力について「コンピュータは感情がなく、淡々と価値に向かっていく。人間には感情もあれば意思もある。かえって邪魔になるかもしれませんが、だからこそ面白い。コンピュータも日々進化していますが、人間側にぜひ勝って欲しい。何勝何敗何分けになるのか楽しみにしています」と語っていた。

この日の発表会ではそのほかにも、「第3回 将棋電王戦」の特別協賛としてソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)、日産自動車、おやつ協賛としてローソンが決定。また、2013年12月31日には、「第2回 将棋電王戦」で熱戦を繰り広げた船江恒平五段とツツカナが「電王戦リベンジマッチ」として、再戦を果たすことも発表されている。